日本语惯用语辞典【かや~かろ】
・茅が軒(かやののき)
茅葺(ぶ)きの家。比喩的に、粗末な家のこと。
・蚊帳の外(かやのそと)
事が行われている場の外に居ること。局外に置かれて、内情を関知できないこと。
・痒いところに手が届く(かゆいところにてがとどく)
こまかな点まで行き届く。
・通う神(かようかみ)
江戸時代、遊女が手紙の封じ目に、無事に届くようにとの願いをこめて書いた文句。または、そう書いた客宛ての手紙。類:●〆
・空馬に怪我なし(からうまにけがなし)
無一文の者は損のしようがないということの喩え。
類:●*馬に怪我なし。
・唐傘一本(からかさいっぽん) 破戒僧が寺を追放されること。寺を追放される時、唐傘を一本だけ持つことを許されたところから。
類:●出家一本傘。
・辛き命(からきいのち)
1.辛うじて助かった命のこと。
2.細々と暮らしている命のこと。
・絡繰り人形(からくりにんぎょう)
糸やゼンマイなどの仕掛けで動くように作ってある人形から転じて、他人の意のままに動く人。他人に操られる人のこと。
・烏が鵜の真似(からすがうのまね)→鵜の真似をする烏
烏が鵜に似ているというので、鵜のまねをして水に溺れること。自分の力量を顧みないで人のまねをして失敗することのたとえ。鵜の真似する烏。
・烏に反哺の孝あり(からすにはんぽのこうあり)
烏が雛のとき養われた恩に報いるため、親鳥の口に餌をふくませてかえすということ。子が成長の後、親の恩に報いるたとえ。
・烏の頭が白くなる(からすのかしらがしろくなる)
容易に起こり得ないこと、有り得ないことの喩え。
類:●烏頭白。●烏頭変毛。
・烏の行水(からすのぎょうずい)
入浴で、ゆっくり洗うこともしないで、すぐに出てしまうこと。類:●烏浴び。
・烏の雌雄(からすのしゆう)
烏の雄雌(おすめす)のように、よく似ていて区別し難いものの喩え。
・烏を鵜に使う(からすをうにつかう)
能力のない者を、才能を必要とする重要な地位に置くこと。
・烏を鷺(からすをさぎ)
理を非に、非を理に言い包(くる)めること。不合理を押し通すこと。黒を白ということ。類:●鷺を烏。
・唐竹を割ったよう(からたけをわったよう)→竹を割ったよう(竹がまっすぐにすぱっと割れるところから) さっぱりとした性質のたとえ。邪悪な心や曲ったところのない気性をいう。
・枳殻になる(からたちになる)
木が変わるところから、気が変わるの洒落(しゃれ)。心を入れ替える。改心する。
・体を惜しむ(からだをおしむ)
労力を惜しむ。類:●骨惜しみをする。●怠(なま)ける。
・体を粉にする(からだをこにする)
苦労を厭(いと)わず、一所懸命骨折って尽くすこと。類:●身を粉にする。●粉骨砕身する。
・体を張る(からだをはる)
一身を擲(なげう)って行動する。命懸けでする。
・空っ穴(からっけつ)
1.まったく何もないこと。類:●無一物。●空っぽ。
2.特に、財布の中に一文もないこと。類:●一文なし。●空穴。●おけら。
・がらっぱち 言葉遣いや行為が粗野で、落ち着きがないこと。またそういう人。
・空唾を飲む(からつばをのむ)
ご馳走を出されたり、あることに出会って酷く緊張したりしたときなどに、思わず唾液を飲み込む。
・空鉄砲(からでっぽう)
事実ではない話。類:●法螺(ほら)。●大言。●鉄砲。
・辛党(からとう)
菓子類などの甘いものよりも酒類の好きな人。類:●酒飲み。●左党。反:●甘党。
・柄にもない(がらにもない)
地位や能力・性格などに相応(ふさわ)しくない。例:「柄にもなく緊張している」。
・唐へ投げ金(からへなげがね)[=への~] 利益がなく、金を無駄に使うことの喩え。★江戸幕府が鎖国以前に行なった朱印船貿易への投資は、無事帰国すれば大きな利益を上げるが、海難のときは元も子もなくなるところから言われた。
・殻を言う(からをいう)[=抜かす] 法螺(ほら)を吹く。
・空を踏む(からをふむ)
目当てが外れて目的が達せられないこと。また、一文にもならない時にいう。類:●無駄足を踏む。
・仮初め(かりそめ)
1.永久でないこと。ほんの一時のこと。間に合わせ。類:●その場限り。●かりさま。例:「仮初めの縁」。
2.実意なく疎(おろそ)かなこと。軽々しいさま。好い加減なさま。類:●等閑(なおざり)。●気紛れ。例:「仮初めに声を掛ける」。
3.些細なこと。ちょっとしたこと。ふとしたこと。例:「仮初めの病」、「仮初めならぬ恩」。
・駆り出す 促(うなが)して引っ張り出す。例:「溝掃除に借り出される」。
・借りてきた猫(かりてきたねこ)
普段とは違って、大変大人しくしている様子。
★英語では、「as meek as a lamb」「as quiet as a mouse」などと言う。
・雁の玉章(かりのたまずさ)[=便(たよ)り] 手紙、消息。
・雁の使い(かりのつかい)[=伝(つて)・土産(つと)]
手紙を伝える使いとしての雁。転じて、手紙、消息。類:●雁金の使い。●雁の玉章。
・画龍点睛(がりょうてんせい)
(梁の画家張僧 が金陵安楽寺の壁画に白竜を描いて、その睛を書きこんだところ、たちまち風雲生じて白竜は天に上ったという故事から) 事物の眼目となるところ。物事を立派に完成させるための最後の仕上げ。また、わずかなことで、全体がひきたつたとえ。「~を欠く」。
・迦陵頻伽の雄鳥(かりょうびんがのおんどり)
実際にはこの世にいないものの喩え。
参考:迦陵頻伽は、極楽浄土にいるという鳥で、顔は美女のよう、声が非常に美しいという。美しい芸者や花魁(おいらん)、美声の芸妓を喩えても言った。
・臥龍鳳雛(がりょうほうすう)
地に伏す龍や鳳の雛(ひな)という意味で今は時を得ず野に隠れている英雄や大人物のこと。
・軽口立て(かるくちだて)
得意になって、人を笑わせようと軽妙な話をすること。
・借る時の地蔵顔なす時の閻魔顔(かるときのじぞうがおなすときのえんまがお)[=返す時の~]
他人から金銭などを借りる時はにこにこした人が、それを返済するときは渋い顔をするということ。
・軽弾み(かるはずみ)
1.ちょっとしたこと。些細なこと。
2.言動が軽々しいこと。類:●軽率。
・枯木に花(かれきにはな)
衰えたものが再び栄えることのたとえ。
・枯木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)
枯木も山の風致を添えるものであるの意。転じて、つまらない物も数に加えておけば無いよりはましであることのたとえ。
・彼と言い此と言い(かれといいこれといい)
二つの事柄を挙げて、どちらも。類:●あれもこれも。
・彼も一時此も一時(かれもいちじこれもいちじ)
あれもこれもすべて一時のことだという意味で、世間のことは変転して一定せず、栄枯盛衰も一時限りだということ。
・彼も人なり我も人なり(かれもひとなりわれもひとなり)[=是(これ)も~]
人のできることなら自分にもできない筈がない。
・彼を知り己を知れば百戦殆からず(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず)
敵、味方の情勢を熟知して戦えば、何度戦っても敗れることはない。
・苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)
「苛斂」は苛酷に取り立てる、「誅求」は責め求めるという意味で、責めて厳しく取り立てること。主に、税金、年貢などに使う。類:●膏血(こうけつ)を絞る。
・蝸盧(かろ)
蝸牛(かたつむり)の殻に喩えて、小さい家。狭く粗末な住居。また、転じて、自分の家のことを遜(へりくだ)って言う言い回し。
・夏炉冬扇(かろとうせん)
無用なものの喩え。類:●冬扇夏炉。●寒に帷子(かたびら)土用に布子(ぬのこ)。●六日の菖蒲十日の菊。
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