日语阅读:あの空の向こうに

日语阅读:あの空の向こうに,第1张

日语阅读:あの空の向こうに,第2张

次の日の朝、元気が起床すると、ケーディーが現れた。

  「あと3分後に発表がある。」

  「うん!ドキドキして、眠れなかったよ。」

  ケーディーは、ただその場に突っ立って、何をするわけでもなかった。

  3分後

  「時は満ちた。母に頼むと良い。薬が○○薬品の名で、発表されている事を確かめるように、と。」

  「ねえ、ケーディー.もう、ここには来ない?」

  ケーディーは、一瞬顔を曇らせたようだった。

  「確認のために???来るかもしれないが。それが、どうかしたのか?」

  「ううん。ただ、会えなくなるのかなぁって思ったら、寂しくなっちゃって???。また、会いたいな。」

  ケーディーは、無言のまま消えていった。だが、微笑んだように見えた。

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  確かに、特効薬は開発されていた。

  そして、やがて元気の元にその薬が届き、みるみるうちに、元気は元気になっていった。

  また、それからケーディーは、一度も現れなかった。

  しかし、2週間が経った頃だった。

  元気は、まだ安静のために、それほど歩き回る事は出来ないでいた。

  元気が、薬を飲んで部屋に戻ってきて、寝ようとしていた時だった。

  「???ケーディー.居るんでしょ?」

  元気が言うと、背後からケーディーが現れた。

  「なんで分かった?」

  「うーん、そんな気配がしたから。」

  ケーディーは、露骨に嫌そうな顔をした。

  「今日は、確認しに来たの?それとも???」

  元気は、寂しそうに笑った。

  「殺しに来たの?」

  ケーディーは、突然の言葉に驚いた。

  「???なぜ、私がしようとしていた事を???」

  「???僕ね、ケーディーを感じた時、懐かしい感じがしたんだ。最初は、全然検討つかなかった

  んだけど、僕が小さい時のこと、思い出したんだ。」

  元気は、寂しそうな顔をして、話し始めた。

  「3、4歳の時、僕は心臓の手術をしたんだ。その時、夢を見たんだ。大きくて、真っ青な空の夢。

  僕は、誰かに手を引かれて、その中を進んでいるんだけど、突然声が聞こえて、夢は覚めてしま

  った。」

  元気は、苦しそうに笑った。

  「あの時、手を引いていたのは、ケーディーなんでしょ?」

  ケーディーは、観念したように頷いた。

  「お母さんが言ってた。大量出血で生と死の境を行き交っていたんだろうって。」

  「???そうだ。あれは私だ。だから、そなたの事も知っている。」

  ケーディーは、真剣な顔で元気を見た。

  「私は、そなたを「薬の副作用」として、殺さねばならない。他に同じ薬を飲んだ者も、

  私の同胞によって行われるであろう。」

  「そっかあ。お父さんもお母さんも、悲しむだろうな。すごく喜んでたから???」

  「憎くないのか?恐ろしくないのか?なぜ、笑っていられる?」

  「死は、いつもそばにあった。ケーディーの形を取って。だから、そんなに怖くないよ。」

  元気は、寂しそうにまた笑った。

  「僕は、ケーディーを掴もうとしてたわけだから、死を求めていたってことになるのかなあ????」

  ケーディーは、苦渋の色を見せながら、重い口を開いた。

  「???私は、「死神」と呼ばれる者。死を司り、生命を絶つ者。そなたを我が使命により、死へ

  と誘わん。」

  ケーディーは、空の向こうを指差した。

  「あの空の向こうへと―」

  元気は、ニッコリ笑った。全てを悟り、全ての未練を無くしたからかもしれない。

  元気は、心の中で呟いた。

  ―僕の求めていたもの???僕の本当の居場所は、あそこにあるんだ―

  ―きっと、あの空の向こうに―

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