日语阅读:メリークリスマス
「メリークリスマス。来年もよろしくお願い申し上げます」。帰宅すると、行きつけの散髪屋からクリスマスカードが届いていた。以前は確か年賀状だったと記憶しているが、いつの間にやら取って代わった。
店主は、相手がキリスト教徒だろうが何だろうが、構わずクリスマスカードを送っているに違いない。そしてキリスト教徒でないこちらも、受け取って不愉快でも何でもない。いかにも日本的だ。
これから一週間余りの短い間に、多くの日本人は三つの宗教を経験する。クリスマスにはキリストの誕生を祝い、大みそかにはお寺の除夜の鐘を聞いてしんみりと年を越す。年が明けると、神社に初詣でに出向く。
年末年始に限った話ではない。教会で結婚式を挙げ、仏式の葬式を出す。近ごろは商店街が、クリスマス商戦に加えハロウィーンのパレードまで客寄せに使うようになった。節操がないと言われればそれまでだが、柔軟と言えば柔軟。さすが八百万(やおよろず)の神々の国。
米国ではそうもいかないようだ。人口の八割以上がキリスト教徒だが、他宗教への配慮は欠かせない。公立学校やデパートなどでは、クリスマスの表記や行事を避ける傾向が出てきている。
ブッシュ大統領も就任以来、支持者へのカードには「クリスマス」ではなく、宗教色の薄い「希望と幸福に満ちた休暇を」などの表現を使っているという。支持基盤のキリスト教保守派がこの姿勢を批判する中で続けるのだから、彼は少なくとも散髪屋よりは気遣いがあるらしい。
とにかく今日はイブ。日本ではクリスマスより盛り上がるとも言われる日。あまり深く考えず、メリークリスマス。
単語
散髪屋(さんぱつや):理发店。
いつの間にやら:いつの間にか
取って代わる:入れ代わる。交代する。
しんみり:心静かに落ち着いているさま。
仏式(ぶっしき):葬儀?結婚式などの仏教による方式。また、その儀式。
パレード「parade」:*。
客寄せ:商店や興行などで、客を集めること。「―のためのショー」
節操(せっそう):節義を堅く守って変えないこと。自分の信じる主義?主張などを守りとおすこと。
八百万(やおよろず):数の限りなく多いこと。多数。無数。
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