日本语惯用语辞典【あれ~あん】
·吾か人か(あれかひとか)
自分なのか他人なのか判然としない状態.茫然として己を失っている状態.恍惚(こうこつ)としている状態.
類:●吾(われ)か。●吾かにもあらず。●吾か人にもあらず。●吾にもあらず。●茫然自失(ぼうぜんじしつ)。
·あろう事か[=事]
「あってよいことか」の意味から、とんでもないことだ。
·合わす顔がない[=合わせる~]
他人に対し、面目がない。申し訳ない。
類:●面目(めんぼく)ない。
·合わせ物は離れ物(あわせものははなれもの)[=離れる]
会った者同士、縁で結ばれた者同士は、やがて別れる時が来る。多く、男女·夫婦などの仲について使われる。
類:●会うは別れの初め。
·慌てる乞食は貰いが少ない(あわてるこじきはもらいがすくない)
人より多く貰おうとして欲張る乞食は、却(かえ)って施(ほどこ)しが少なくなる。同じように、慌てて騒いだり行動したりすると、却って損をすることが多いということ。
類:●急いては事を仕損じる。●急がば回れ。
·鮑の片思い(あわびのかたおもい)
(鮑が片貝であることから) 自分が相手を思うだけで、相手が自分を思わないことにいう。「磯の鮑の片思い」とも。
·あわよくば
間(ま)が良ければ。良い機会があったら。事が巧く運べば。
·哀れみを乞う(あわれみをこう)
人の同情心を求める。
類:●情けに縋(すが)る。
·哀れみを蒙る(あわれみをこうむる·こうぶる)
人から慈悲を掛けられる。同情される。また、目を掛けられる。
·哀れみを垂れる(あわれみをたれる)
慈悲を掛ける。情けを掛ける。
類:●哀れみを掛ける。●不憫がる。
·哀れを交わす(あわれをかわす)
お互いに深く思い合う。お互いに愛情を持つ。いじらしいと思い合う。
·哀れを留む(あわれをとどむ)
1.情趣や同情心、または悲しみを心深く感じて、長い間忘れられない。
2.悲しみや不幸などを一身に受ける。
·泡を噛む(あわをかむ)[=噛み出(い)だす]
口から唾(つば)の泡を出すことから、苦しんだり、悔しがったりする。
·泡を食う(あわをくう)
酷(ひど)く慌てる。うろたえ慌てる。
類:●周章狼狽(しゅうしょうろうばい)。●足下から鳥が立つ。
·泡を吹かす(あわをふかす)
人を苦しませる。度肝を抜く。驚きあわてさせる。
類:●一泡吹かせる。
·泡を吹く
苦しんで、口から泡を吹き出す。また、喋り立てて、口から泡を吹き出す。
·暗影を投ずる(あんえいをとうずる)
暗い影が差すという意味で·ことをなそうとするときに一抹の不安が生じること。
類:●不安を宿す。
·案外者(あんがいもの)
思いの外のことをする者。特に、無礼な者。
類:●慮外者。
·鮟鱇の餌待ち(あんこうのえまち)
口を開いて、ぼんやりしている様子。
·鮟鱇の唾に噎せたような人(あんこうのつにむせたようなひと)
口を開けてぽかんとし、腰の落ち着かない愚鈍な者。
·鮟鱇武者(あんこうむしゃ)
口では大きなことを言うが実際は臆病な武士のことを、罵って言う言葉.
類:●鮟鱇侍(あんごうざむらい)。
·晏子の御(あんしのぎょ)[=御者(ぎょしゃ)]
他人の権威に寄り掛かって得意になっている者。
故事:「史記-晏嬰伝」 宰相晏子の御者が、宰相の御者であるのに満足していたのを妻に窘(たしな)められ、発奮した。
·安車蒲輪(あんしゃほりん)
老人を、労って遇すること。老人を重んじること。
★(「蒲輪」は、蒲(がま)の葉で車輪を包み、車の動揺を和らげたもの)
·暗礁に乗り上げる(あんしょうにのりあげる)
航海中、船が暗礁に乗り上げると動きがとれなくなる。転じて、思い掛けない困難や障害によって、事の進行が妨げられること。
類:●二進も三進も行かない。
·安心立命(あんしんりつめい·あんじんりゅうめい·あんじんりゅうみょう)
人力を尽くしてその身を天命に任せ、どんな場合にも落ち着いていること。信仰によって心を平安に保ち、下らないことに心を動かさないこと。
類:●天を楽しみ命を知る。
·案ずるより生むが易し
心配して手を拱(こまね)いてばかりいないで、実際に事に当たってみれば、案外容易いことだったりするものだということ。取り越し苦労をするなの意。
類:●An attempt is sometimes easier than expected.
·暗中飛躍(あんちゅうひやく)
密かに計画を立てて活動する。暗躍する。また、向こう見ずの行動にも言う。
類:●影の工作。
·暗中模索(あんちゅうもさく)
闇の中で、手探りに捜し求めること。転じて、手掛かりのないものを、色々探ってみること。
類:●暗索。●川の中の手探り。●砂漠の塩探し。
·安直(あんちょこ)
教科書にある問題に解答を付けた解説書。中学、高校生などの学生用語.
類:●虎の巻。
·案に落つ(あんにおつ)[=入(い)る]
推量通りになる。思う壺に嵌(は)まる。また、計略に引っ掛かる。
·案に違う(あんにたがう)
予想が外れる。考えていたことと違う。
類:●案に相違する。●当てが外れる。反:●案の定(じょう)。●案の如く●案に落つ。
·鞍に拠りて顧眄す(あんによりてこべんす)
馬の鞍に寄り掛かって前後を見回す。老人の威勢の盛んな態度を表す表現.
·安寧秩序(あんねいちつじょ)
国家や社会などが平穏で、乱れていないこと。
·案の定(あんのじょう)
思った通り。果たして。案のごとく。
類:●案の如く。●案に落つ。反:●暗に違う。●案に相違する。●当てが外れる。
·塩梅(あんばい·えんばい)
1.程よく配置したり処置したりすること。程あいを加減する。
2.食物の味加減を調えること。また、よい味加減であること。
3.物事の具合い、様子、格好。
4.身体の具合い。健康状態.
5.やり方。
·安本丹(あんぽんたん)
愚か者を指す言葉.薬の名、「反魂丹」に準(なぞら)えた語と言われている。
·暗夜に灯を失う(あんやにともしびをうしなう)[=消ゆ]
これからどうしたら良いか途方に暮れる。
·暗夜の礫(あんやのつぶて)
1.不意に訪れる襲撃。防ぎようがなく、恐ろしいことの喩え。
2.当たるか当たらないか覚束ないこと。目当ての付かないことの喩え。また、当たらないこと。
·暗夜の燈(あんやのともしび)
これからどうしたらよいか途方に暮れる。
類:●闇夜の燈。●一筋の光明。
·安を偸む(あんをぬすむ)
のんびりと過ごす。一時の安逸を貪(むさぼ)る。
·案を回らす(あんをめぐらす)
あれこれ考える。工夫を凝らす。
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